10月31日の市議会・文教子ども委員会で報告された「冒険遊び場・プレイステーションの移転」について、突然表明された市の方針に、市民の間で波紋が拡がっています。(※下記資料参照)
当委員会で、私は「移転前提ではなく、増設の視点で」と指摘し、市の姿勢を質しましたが、市は「安定的な運営をするということを一番の目的に考えている」「現在は2カ所での運営は考えていない」と繰り返しました。
国分寺市の魅力ある施設「冒険遊び場・プレイステーション」の現状と今後の展開をどう考えるべきなのか、記事にしていきたいと思います。
※下記資料は市議会資料「国分寺市プレイステーションの移転について」より(赤字・赤線は幸野が加筆)
●冒険遊び場・プレイステーションとは
「冒険遊び場・プレイステーション」は、国分寺市が市の条例で定めている「市の施設」です。
その「市の施設」の運営について、「認定NPO法人・冒険遊び場の会」を指定して運営されています。
「認定NPO法人・冒険遊び場の会」のHPによると、「冒険遊び場・プレイステーション」とは・・
「誰でも利用できる国分寺市の無料の遊び場です」「国分寺市条例に基づき、冒険遊び場の会が指定管理運営しています。プレイリーダーが2名常駐し、子どもたちがやりたい遊びを実現できるよう、工夫を凝らして場内の設営や遊具を作って、子どもたちの遊びを応援したり手助けしたりしています。木や草、土や虫など自然をできるだけ残し、手作りの木の小屋遊具が点在し、柿の木や盛り土、畑、焚き火ができる場所、工作道具などがあります。木工作や粘土、畑作りや野外料理等、子どもの創造力を後押しする材料も集めてあります。ここには、子どもの本当の遊びの世界があります」(以上、冒険遊び場の会HPより)
という事で、都会の中にあって貴重な自然遊びや、サバイバリーな力を身につけることが出来る、その名の通りの「冒険遊び場」が「プレイステーション」なのです。
その為、訪れた方の多くがリピーターとなり、国分寺市の魅力ある人気の施設となっているのです。
※下記HPは「冒険遊び場の会HP」より
国分寺市プレイステーション | 認定NPO法人冒険遊び場の会
●国分寺市に不足している「野外でのびのび遊べる場所」
一方で、国分寺市には「野外でのびのび遊べる場所」が不足しています。
現行の「国分寺市子育て・子育ちいきいき計画」(2015〈平成27〉年3月)を策定する際に行ったアンケートでは、「子育ての環境について市に期待すること」という設問に対し、就学前児童の保護者回答で「53.4%」の方が「野外でのびのび遊べる場所を増やす」と回答し、小学生の保護者回答でも「69.7%」の方が「野外でのびのび遊べる場所を増やす」と回答し、いずれも16答ある中で「1位」でした。
※下記資料は「国分寺市子育て・子育ちいきいき計画(平成27年3月)」より抜粋(赤字・赤線は幸野が加筆)
逆に言うと、国分寺市では「野外でのびのび遊べる場所」が少ない事の表れとも言えるでしょう。
「野外でのびのび遊べる場所」とは、「公園」や「スポーツ施設」等が挙げられると思いますが、これらの場所が決定的に不足しているのが国分寺市なのです。
そんな中にあって「冒険遊び場・プレイステーション」は、国分寺市の「野外でのびのび遊べる場所」の一つとして大きな役割を担っているのです。
「移転」ではなく「増設」こそ検討すべき「冒険遊び場」なのです。
現在、西元町にある「プレイステーション・冒険遊び場」を、H32年度中に、以前「放置自転車保管場所」であった東戸倉2丁目・恋ヶ窪駅北側に移転するとの報告。
— 幸野おさむ (@osamukono0901) November 3, 2018
私「移転ありきではなく、現在地も残した上で増設する事も検討してほしい」→市「まずは市有地で安定した運営を定着させる」と移転前提🥺 pic.twitter.com/gyDHjyf057