今回の駐輪場再編により、足の不自由な方や、アシスト自転車・チャイルドシート付き自転車には大変厳しい環境になること、利用者のニーズを一切調査していないこと、駅前に集約することによる混雑が予想されること等について、問題であることを記してきました。
●地域経済、地域商店街の活性化という視点でも課題
また、地域経済、地域商店街の活性化という点においても、駅前に駐輪場を集約してしまうことの影響は大きいと考えます。
そもそも国分寺駅北口再開発事業自体が「駅前一極しか潤わないのではないか」との声が渦巻いている中で、駐輪場までもが集約されてしまうことになれば、ますます人の地域循環が厳しいものになることが懸念されます。
通勤・通学利用者のために、一定数の駅前駐輪場を整備することと併せて、一定駅から距離が離れた場所に駐輪場を配置することによって、周辺商店街に人が循環するまちづくりへと繋がっていくのではないでしょうか。(※下記資料参照)
「2時間無料」についても、「駅前駐輪場よりも、周辺駐輪場にこそ導入すべき」であって、その事によって駅前一極集中の混雑緩和や、地域経済の活性化・地域循環へと繋がるのではないでしょうか。
まちづくりの視点という点においても、理念が見えない駐輪場再編であると言わなければなりません。
※下記資料は「市議会・建設環境委員会資料」より抜粋
●一定期間、閉鎖する時期をずらして様子を見るべき
その上で、私自身の妥協案として「少なくとも一定期間、閉鎖する時期をずらして、利用状況を確認してから対応を検討するべき」と提案を続けてきました。
しかしオウム返しの様に「利用台数は充足される」との答弁を繰り返して、同日に閉鎖する事に固執し続けています。
あまりに、柔軟性のない対応であると断じなければなりません。
●閉鎖時期を延期する事は十分可能なのに・・・
この提案は、現在の駐輪場施設の賃貸借契約延長と、指定管理者の指定管理期間延長により可能です。
しかも現時点において、国分寺駅周辺駐輪場については各々の施設で「黒字」あるいは「収支均衡」という状況であり、財政的な負担が過大になるわけではありません。
にもかかわらず、閉鎖時期にタイムラグをつくる事さえ検討されない、という姿勢については、不信感しかありません。
私は「まだ再編時期まで9カ月間残っている。その期間に対応を検討するよう強く求める」と反対討論しました。
●料金格差も自治体間連携や広域連携という視点で疑問
また、定期使用の使用料金について、国分寺市の住民と、市外の住民とで料金格差をつけることについても、広域連携の推進や、今後の自治体間連携においても影響が出かねないと考えます。(※下記資料参照)
一時使用駐輪場の混雑化なども一層懸念されます。
※下記資料は「市議会・建設環境委員会資料」より抜粋
以上の理由から、地下駐輪場が整備されることによる前向きな要素は評価しつつも、全体的には重大な問題点が含まれていることから、本条例改正案について、ただ一人反対の立場で討論致しました。
今回の駐輪場再編については、改めて、バリアフリーのまちづくりにとって大きな後退であることを強調しておきます!
最後までお読みいただきありがとうございます(^^♪
ちなみに駅から離れたところに民間駐輪場で一時利用で駐輪できる箇所はあります。ただ台数が限られており、通勤・通学での利用には向いていないと思われます。
— 国分寺市議会議員・幸野おさむ (@osamukono0901) March 14, 2019
また「市の地下駐輪場利用見込みも想定が甘い」とも指摘。恐らく多くの利用者が駅前地下駐輪場に集中することが予想されます。分散が必要☝️ pic.twitter.com/6fi6VBjIII