先日Twitterで発信したように、国分寺市における2019年4月1日時点の待機児童数は、昨年度に比べると減少したものの、依然として厳しい状況が続いています。
待機児童を解消するために、3月市議会において、改めて提起した問題も含めて、記事にしたいと思います。
●人手不足・人材不足を解消するためにも待機児童対策が必要不可欠
保育園に入りたくても入れない・・が故に、働きたいのに働けないご家庭が生まれてしまっている待機児童問題。
この待機児童問題については、もはや、その当事者家庭の問題だけではなく、社会的な問題となっています。ありとあらゆる分野における人手不足・人材不足問題に影響を及ぼしているからです。
国は、人手不足・人材不足が深刻な中で、外国人の受け入れを促進しています。
しかし、まずやらなければならない事は・・働きたいのにも関わらず、働けない方々に対して、働くことができる環境を早急に整備する事ではないでしょうか。
特に保育士や、学童指導員、教職員、障がい・高齢福祉関連における人材確保が非常に困難になっています。社会的に大問題になっている人手不足に対応するためにも、待機児童の解消は待ったなしの課題となっています。
●昨年度は東京都内で最も待機児童数が増加した自治体に
市は、もともと2017年度中に「待機児童を解消する」との目標を立てて、民間保育園の誘致政策に取り組んできました。
しかし実際の待機児童の数は、2017年度中に解消するどころか、逆に2018年度にかけて更に「110名」も増加し、新定義で「202名」、旧定義で「255名」と東京都内で最も増加数の多い自治体になってしまいました。
また、今年度に入り、2019年4月1日時点においても、依然として多くの待機児童が発生してしまっています。(※下記資料参照)
※下記資料は「平成31年度認可保育所入所状況」より
●「少子化・児童数減少」を前提とした人口推計が最大の問題
待機児童が増加している最大の原因は、「待機児童の解消」を目標とした子ども・子育て支援事業計画において、「児童数は減少する」と誤った推計を行っていたことです。(※下記資料参照)
それに加えて、本計画を見直す毎に、市議会において「この見直し規模では待機児童は解消しない」と指摘してきたのにもかかわらず、定員の確保目標を抑制的に抑えてきた市の基本的な緊縮・抑制政策に問題があることも指摘しなければなりません。
※下記資料は「子ども・子育て支援事業計画」より抜粋
(つづく)
2019年4月1日、認可保育所等の空き状況|国分寺市 https://t.co/wiHBi0CamX
— 国分寺市議会議員・幸野おさむ (@osamukono0901) April 2, 2019
昨年度より待機児童数は減少していますが、1歳児を中心に依然として深刻な状況🤔無償化の影響もあり3歳児の待機児は増加。
人手不足、人材不足の中で、働きたい方が働けない矛盾を国分寺市はどう受け止めているのだろうか😾 pic.twitter.com/OfbShWOt2f