続・ここに幸あれ!国分寺市

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【第七小学校敷地内に整備する学童保育所は「平屋建て」でなく、少なくとも「二階建て」に!③】狭あい状況の改善、4年生以上の受け入れを実現させるためには「60名の平屋建て」ではなく「120名の2階建て」こそ。しかし・・

昨日326日に閉会した国分寺市議会第一回定例議会では【第七小学校敷地内に整備する学童保育所を「60名の平屋建て」で進める予算】が成立してしまいました。

しかし、市議会・予算特別委員会で、提出された資料31日時点における各学童保育所の申し込み状況について」を見ると60名の平屋建て」は、やっぱり大きな矛盾をはらんでいることが分かります。

※下記資料は「市議会資料」より

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●学童の申し込みは1年間で「+149名」と急増

この資料によると、全学童の申し込み児童数について、昨年41日時点で「1077名(公立1004+民間73)」だったものが、今年31日時点で「1226名(公立1119+民間107)」と、1年間で+149名」も増えていることが分かります。

中でも、第七小学校区域内に限ると昨年41日時点で「92名(本多学童82+和みっこクラブ10)」だったものが、今年31日時点で「127名(本多学童102+和みっこクラブ25)」と+35名」も増えているのです。

これは国分寺駅北口再開発の事業化に伴い、周辺のマンション建設や、宅地開発が進んだ影響だと思われますが、このことによって60名の平屋建て」学童はより一層の矛盾を抱えることになります。

 

●市は「60名の平屋建て」で解決できると説明するが・・

市は「『本多学童保育所の建て替え』については別個で考える」としつつ、60名の平屋建て」の整備について「緊急的に増設をしなければならない」「60名の定員を増やせば、狭あい状況は改善できる」「4年生以上の受け入れも可能性として出てくる」と説明してきました。

これは市が策定した「子ども・子育て支援事業計画」の目標に定められていることで重要な答弁です。(※下記資料参照)

しかし、来年度(2018年度)の申し込み状況に照らすと、すでに市の説明は成り立たなくなりつつあります。

※下記資料は「子ども・子育て支援事業計画」より(赤字・赤線は幸野が加筆)

 

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●「60名の平屋建て」で「4年生以上の受け入れ」は現実的に困難

まず4年生以上の受け入れ」についてですが、受け入れるために必要なことは「定員数」に余裕が生じていることです。

そこで2018年度中(来年度)に60名の平屋建て」を建設すると、2019年度の第七小学校区域内の学童「総定員数」は「145名(公立4060+民間45)」になります。

これに対して今年31日時点における2018度の第七小学校区域内の「申し込み状況」は「127名」となっていますが、2017年度から2018年度の増加数は「+35名」であり急増しています。

これは一時的なものではなく、おそらく2019年度も同様に増加するというのが大方の見方です。

・・となると、仮に2019年度の「申し込み状況」が2018年度より多少下回ったとしても「定員145名」での4年生以上の受け入れ」は限りなく困難と言っていいでしょう。

 

●「狭あい状況の改善」も焼け石に水

そして、「狭あい状況の改善」についても同様、2019年度に60名の平屋建て」を建設した段階で、「総定員数」以上の児童が申し込んでいる可能性が高い、ということから、すぐに「狭あい状況」の状態に逆戻りしてしまう可能性が高いのです。

しかも上記資料「学童の申し込み状況」について、ご覧になっていただくとわかるように、本多学童保育所には今年度の段階で障がい児が「15名」登録しており、障がい児には1名に対して1名の指導員が配置されますので、その分施設内の人員が多くなります。このことも見込んで多少の余裕を持った施設整備が求められているのです。

また、そもそも論になりますが児童一人当たり1.65㎡という基準そのものが狭すぎるという問題も念頭に置いておかなければなりません。

狭あい状況の改善は、児童の命と健康を守るうえで非常に大事な問題なのです。

 

●最低でも「120名の2階建て」が絶対不可欠

ということを考えると、やはり60名の平屋建て」では、市の説明自体、すぐに破たんする可能性が濃厚なのです。

「狭あい状況の改善」4年生以上の受け入れ」も、そして「本多学童保育所・児童館の建て替え」も実現させるためには、最低でも120名の2階建て」が必要なのではないでしょうか。しかし・・・

2018年度の予算が成立してしまったということは、2018年度中に工事が行われるということです。

・・論戦むなしく、残念無念というほかありません。

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学童保育・狭あい・4年生以上受け入れ: ここに幸あれ!国分寺市