今回の6月議会・一般質問では、現行の「人口ビジョン」に加え、過去の「人口推計」と「実人口数」を重ねたグラフを作成し、パネル化して臨みました。(※下記資料参照)
※下記資料は市議会資料「『人口と年少人口(0〜14歳)の推移』及び『過去の人口推計の誤算』」より(再掲)
●現行「人口ビジョン」だけでなく、過去「人口推計」も誤算
今回、強調したのは現行の「人口ビジョン」だけでなく、過去の「人口推計」についても誤算しており、長年に渡って誤った「人口推計」の基で市の政策が形成されてしまっているという大問題です。
2011年に策定された「人口推計」では2018年時点の人口は「117313人」と推計しており、「実人口数」とのかい離は、「5500人以上」の開きが生じてしまっています。
この「人口推計」についても、2016年までは微増し続け「117432人」に達した後、減少局面に入るという「人口減少」を前提とした推計になっていました。
●「人口減少」を前提とした政策・計画は全て誤り
すなわち過去2回にわたって策定した「人口ビジョン・推計」は、いずれも「人口減少」を前提とした人口推計になっているのです。
したがって、この間に策定された国分寺市の政策・計画については、全てに渡って「人口減少」を大前提とした政策・計画になってしまっているのです。
私は声を大にして言いたいと思います。この「人口ビジョン・人口推計」の誤算は、「国分寺市で起きている事実や現実からかい離した市政」の根源の一つであるということを。(※下記資料参照)
※下記資料は「幸野おさむ市議会報告ビラ(3月)」より抜粋
●公共施設は「いかに増やすか」というスタンスこそ必要
この「人口ビジョン」が政策・計画の大前提になっている以上、関連する市政において市民目線での課題解決を目指す政策を期待することは出来ません。
現に、国分寺市が策定した「公共施設等総合管理計画」においては、「人口は減少する」ので「公共施設は複合化・多機能化(統廃合)が原則」という方針が打ち出されましたが、学校や学童保育所、保育園、スポーツ施設に加え、駅や公共施設の駐車場・駐輪場等の不足を考えると、「いかに増やすか」という事を「方針」として打ち出さなければなりません。
にもかかわらず、市民ニーズとは真逆の「いかに減らすか」という計画になってしまっているのです。
この状況においては、いつまでたっても「待機児童の解消」「つくしんぼの増設」「学童保育所の増設」「学校施設の増築」「スポーツ施設の拡充」「公共施設の駐車場・駐輪場の確保」等といった人口増加に対応した政策には「力」が入らないでしょう。
この「人口ビジョンの見直し」については、国分寺市政の政策変更を迫る上で、絶対に不可欠なテーマなのです。
(つづく)
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