8月8日の教育委員会・定例会で決定された「第四小学校の増築棟」の内容は「平成32年4月に普通学級が28学級になる予想の為、さらに1教室不足するので、ビオトープの所に教室の増築棟を設置する」というものです。(※下記資料参照)
ブログ前号で指摘したように、子ども達や保護者、地域住民に対する市民説明会や意見聴取は行われないまま決定されています。
ただ決定後ではありますが、後日、保護者への説明会が行われる事が決まった模様です。
しかし、市民の声を聞いていない問題だけでなく、その他にも、様々な課題があります。
※下記資料は「市立第四小学校の児童数増に伴う対応について」より
●「ビオトープをなくさないでほしい」という声
8月2日市議会・文教子ども委員会で、
私が「ビオトープについて、授業や教育の一環として活用されている事例は?」と質問。
市は「生活科や理科、総合的な学習等の中で、植物の観察や昆虫等の採集で活用している」と答弁。
私は「貴重な教育環境として整備した施設であるが、そこを廃止することについて、学校の先生方はどういう意見を持っているのか?」と質問。
市は「学校と協議させていただいているが、(先生方の)意見については、記憶にないので特になかったと考えている」と答弁しました。
これは私自身、四小関連の方を通じて子ども達から「ビオトープはなくさないでほしい」という声が寄せられていたので、指摘したのですが、市は学校からの意見も意に介さない姿勢だと感じました。
その為、実際に具体的なお話しをお聞きしたい、実際にビオトープを自分自身で見てみたい、という思いで、第四小学校に訪問しました。
●校長先生のお話しとビオトープの存在意義
8月24日、直接、校長先生にお話しを伺ったところ「できれば校地内は避けたかったが、難しい状況になり、ビオトープに設置するしかなくなった」
「第四小学校の周囲には自然豊かな所がたくさんある、ビオトープの代替には出来ないが有効に利用したい」
「ビオトープは自然の生態系を作りたいということで設置され、主に理科の授業などで微生物を顕微鏡で確認している」
「特別支援学級でも、木を公園の木と見比べる等している」「児童が栽培・ビオトープ委員会で管理している」との事でした。
ビオトープは他で代替することは出来ないし、すでに学校や子ども達の活動における重要な一部になっている場所である事を感じました。
●百聞は一見に如かず、ビオトープの存在感
その後、ビオトープを見学させていただきましたが、百聞は一見に如かず、ビオトープを直接目の当たりにして、その存在感に心を奪われました。(※下記写真参照)
「先日までは水が涸れていたので、注水したところ」とのお話しでしたが、輝く水面や水草、湿地のみずみずしさを小橋の上から見ていると、何とも心が落ち着いてくるのが分かります。
正直、ビオトープを潰してしまう事について「教室の為にはやむを得ないかな」とも思っていましたが、直接目の当たりにして「コレは潰してはならない!」という強い思いに変わりました。
この思いは、毎日ここに通う児童や、ここで学んだ卒業生、保護者の皆さんや先生方にとっては更に強く持たれていることでしょう。
※下記写真は「ビオトープの写真」
本当にビオトープを潰すしかないのか?他に手はないのか?
提案している都立武蔵国分寺公園側への「校地・校庭の拡大」によって、拡大したところに設置することは出来ないのか?
物理的には十分可能ではないか?
なぜ拡大することが出来ないのか?
周囲を散策しながら葛藤いたしました。
この点については、次号のブログで記したいと思います。
8月24日、第四小学校で校長先生と懇談。
— 幸野おさむ (@osamukono0901) 2018年8月24日
その後、増築棟予定地のビオトープも視察させていただきましたが、正直言って認めたくない思いが一層強くなりました😿本当に他に手はないのか?四小の周囲も散策し、なぜ公園側に設置できないのか?憤りの連続でした。思いを一般質問で問いたいと思います✋🏻 pic.twitter.com/OKfePYIeuf