続・ここに幸あれ!国分寺市

国分寺市議会議員・幸野おさむ 市政の真実に迫るブログ

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【市民の個人情報と、プライバシーが危ない!市民団体の会員名簿提出事件の原因を問う】2017年5月議会・一般質問より

516日に行った一般質問では、新たな人権問題ともいえる「個人情報の危険な取り扱い」や、プライバシー権の侵害」といった問題について質しました。

 

※動画配信は↓コチラから(期限あり)

www.city.kokubunji.tokyo.jp

 

 

国分寺市「『会員名簿』はセンシティブ情報には該当しない」と答弁

はじめに取り上げたのは、今年4月、公民館や地域センターなどの公共施設において、利用団体が登録する際に、国分寺市が利用団体の「会員名簿の提出」を求め、その後1週間して撤回に追い込まれた問題についてです。

幸野「だれがどの団体に所属しているかがわかる会員名簿は、極めてセンシティブな情報だ」「会員名簿自体が、市の個人情報保護条例第6条第2項(取り扱いの一般的制限)の『思想・信条』にあたると考えるが」と質問しました。

政策部長「名簿の団体情報を収集しているので、個人情報保護条例第6条第2項のセンシティブ情報には該当しないと答弁。また、名簿の提出を撤回した理由についても、センシティブ情報だったから撤回したのではなく事前の周知が不足していたので、窓口で混乱をきたしたので、今回中止した」と答弁しました。

この答弁からもわかるように、国分寺市には「会員名簿」自体、全くと言っていいほど、センシティブなプライバシー情報との認識がありません。私はさらに追及しました。

※下記資料は個人情報保護条例第6条・第2項(取り扱いの一般的制限)より

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●「市として個人情報と紐づけないので(センシティブ情報には)該当しない」と答弁

幸野センシティブ情報に該当しないと判断した理由は何か」→政策部長「市としては、思想・信条を団体名と個人とで紐づけることはしないので、センシティブ情報には当たらない・・・。???

市が提出を求めたものは、すでに、「会員名簿」という形で(思想・信条にかかわる)団体名と個人名が一覧になっているものです。この会員名簿を見れば、一目瞭然でだれがどの団体に所属しているかは判明してしまうのです。

にもかかわらず、市が「紐づけるか」「紐づけないか」・・といった市の裁量による判断結果によって、個人情報保護条例の「取り扱いの一般的制限」の対象になるかどうかが決定されるなどというのは、法治国家ではなく人治国家と言えるでしょう。

まさに、安倍首相や菅官房長官さながらの答弁ではないでしょうか。

※下記資料は市のホームページに掲載されていた「団体会員名簿」(再掲)

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●庁内や保護審議会で、「個人情報保護」の歯止めががかからない現在の国分寺市

個人情報保護条例第6条第2項(取り扱いの一般的制限)では、ただし書きにおいて国分寺市情報公開・個人情報保護審議会(以下「審議会」という)の意見を聴いたうえで職務執行上必要があると認めて取り扱うときは、この限りではない」となっています。

しかし、私が請求した資料・保護審議会の議事録を読んでも、国分寺市「個人情報保護条例第6条第2項のセンシティブ情報には該当しない」と判断しているため、保護審議会に対して「センシティブ情報」だという説明はしていません

したがって、保護審議会ではほとんど議論がなされないまま、本案件が通過してしまっているのです。(ただ、個人情報の専門家集団であれば、市から「センシティブ情報だと」説明されなくともCheckがかかってしかるべきとも言えなくもないですが。)

また、庁内の「公共施設予約システム検討委員会」の要点記録を読んでも、全くこのような議論が行われずに、無風で通過してしまっているようです。

すなわち、市の職員や専門家の方々の面前を、これだけ重大な問題が通り過ぎているというのに、checkが入らず、市民に会員名簿の提出を求めてしまうところまで突き進んでしまった結果として、市民から激しい批判と抗議の声が上がり、結果的に撤回に追い込まれた・・というが事の顛末です。

 

最後に私は国分寺市として、会員名簿はセンシティブ情報だという認識がないところが最大の問題だ」と厳しく指摘しました。

これらの一連のやりとりを通じて、今後も国分寺市は同じような過ちを幾度も繰り返すのではないか・・・そんな不安を感じてしまったのは私だけでしょうか?

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