続・ここに幸あれ!国分寺市

国分寺市議会議員・幸野おさむ 市政の真実に迫るブログ

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【第九小学校、第十小学校の増築も不十分な「平屋建て」!そして新たに第二小学校でも教室不足問題が!】早急に対応すべきなのに、また市は「直ちに増築することは考えていない」と悠長な答弁!反省の色なし!

国分寺市の小学校では、少人数学級の開始や特別支援教育の拡大に加え、児童数の増加によって、学校の教室が不足するという大問題が発生しています。

また各学校では「教室不足」によって、放課後子どもプランの「場所」が確保できない、学童保育・児童館の代替えにも活用できない、特別支援教室がまともに確保できない・・など、派生して様々な問題も生じています。

一方で「第九小学校」「第十小学校」の教室不足については、PTAの方々や私たちの追及などにより、遅きに失してはいますが、2018年度に教室を増築させる予算が計上され、一歩前進しました。

※写真は第九小学校の増築棟が検討されているエリア・北側道路から撮影

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しかし、この増築についても学童保育所や放課後子どもプランなどに活用・応用する視点がなく、案の定「平屋建て」という不十分な形に固執しています。

 その上、今年度は「第二小学校」の教室不足が深刻になるなど、市内の学校施設の矛盾があちこちで噴出する事態になっています。

私は、これらの問題について、516日の市議会・一般質問と、522日の市議会・文教子ども委員会で追及しました。

 

●教室の増築も「平屋建て」に固執、応用も限定される

516日の一般質問では・・・

幸野「第九小学校と第十小学校の学童保育所についても、定員以上に登録児童が上回っている(※下記資料参照)のに、なぜ教室の増築について、平屋建てにこだわっているのか。増築棟は平屋建てでなく2階建てにして、学童保育所の定員確保や、放課後子どもプランへの活用、特別教室・特別支援教室の充実につなげるべきだ」と提案。

教育部長「来年の二学期から供用できるように、まずは支障のない形で進めたい。すでに予算化しているので、この事業を進める」と答弁し、あくまでも「平屋建て」固執しています。

幸野「予算化していたとしても、途中で補正予算という手もある。まだ十分間に合うはずなのでぜひ考えていただきたい」と念押しました。

第九小学校では「平屋建て」3教室第十小学校では「平屋建て」2教室で、いずれも増築したとたんにすべて埋まってしまう予測となっており学童保育所」「放課後子どもプラン」などで、活用できる見込みは薄いです。

そして何より、敷地が限られているのにもかかわらず「有効活用」が図られないことも大問題だと思います。

※下記資料は市議会資料「学童保育所施設別在籍人数H29/4/1」より(赤線は幸野が加筆)(※再掲)※クリックすると拡大します

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●第九小学校と第十小学校に加え、第二小学校でも教室不足

そして今年度、第二小学校では、クラスが一気に3クラスも増えたため、少人数教室などに使用する「その他の教室」が全くなくなってしまいました。(※下記資料参照)

このことについても・・・

幸野市議「先日の教育部長の答弁では『あと23年は大丈夫』としていたが、すでに第二小学校は「少人数教室」や「ランチルーム」「多目的室」などの「その他の教室」が0になっている。第十小学校では、その段階で保護者から悲鳴の声が上がっていた。そういう状況でなぜ『あと23年は大丈夫』などと言えるのか。教室の増築を早急に検討すべきと質問。

教育部長「想定していたよりも足りない状況になっているが、吸収できる範囲にある。今のところ直ちに増設する計画はないと強弁しました。

幸野「第九小学校と第十小学校で、これだけ深刻な状況になって、場当たり的な対応になっていることに対して、全然反省の色がない」と厳しく批判しました。

※下記資料は市議会資料「過去4年間と今後4年間の市立小中学校の教室数及び児童生徒数(予測)」より抜粋(赤線は幸野が加筆)※クリックすると拡大します

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 ●第二小学校の少人数教室は「家庭科準備室」で、エアコンもなし

522日の文教子ども委員会では・・・

幸野「第二小学校については、場合によって来年度以降『その他の教室』の数がマイナスになる可能性もある。児童数が増加している状況の中で既に対応しなければならないタイミングだと考える。また、6月までに整備を決めないと補助金がもらえなくなる可能性もある。一般質問での教育部長の答弁は納得できない」とさらに追及しました。

教育部長「今回の資料の推計を見ていただくとおり、厳しい数字ということは認識している。しかし教室一つ作るという話しは大きな事業。現状では普通教室は足りているので、この段階で増設を図るという決定は下しにくい。この推移をぎりぎりのところで確認をしながら詰めていきたいと答弁し、ぎりぎりまで対応しない姿勢を鮮明にしました。

幸野「ちなみに少人数教室はどこの教室で行われているのか」

教育総務課長「第二小学校の少人数教室授業については、3階にある家庭科準備室で行っている」

幸野「家庭科準備室にはエアコンの整備はされているのか」

教育総務課長「現在のところ、エアコンは付いていません。今後設置に向けて検討していきます」と答弁しました。

ちなみに、「第二小学校」エリアにある、2カ所の学童保育所についても、定員を大きく上回る登録児童が在籍しています。(※上記資料参照)

 

・・・と、このように子どもたちの学習環境に無頓着なばかりか、他校との格差も平然と見過ごし学童保育所や放課後子どもプランの対応もまともに検討する姿勢がない、さらに補助金ももらえなくなる可能性もある、というのは、余りにもいかがなものかと思います。

しかもそれが、「学校の教室不足」!?という基礎自治体として、基本中の基本の問題について、後回しにされているという深刻な問題だというのにも関わらずです。

 

この問題についても、教育委員会や子ども家庭部は「現在の公共施設は適正規模」で、今後は「複合化・多機能化(統廃合)を原則とする」とした「公共施設等総合管理計画」の矛盾した呪縛に囚われています。

PTAの皆さんや関係者の皆さんと一緒に、こじ開けていきたいと思っています。

ぜひ、ご意見やお知恵をお寄せください<m(__)m>

 

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学校の教室が足りない?: ここに幸あれ!国分寺市

 

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