現在、国分寺市では小学校の教室不足が問題になっていますが、その先駆けで、すでに2013年度に教室の増築を行った「第三小学校」では・・・「校庭の狭さ」が問題になっています。
この「校庭の狭さ」については、児童数が増加し続けている「第四小学校」でも問題になっています。
5月22日の市議会・文教子ども委員会では・・・教育長が「第三小学校では4教室を作ったためにどれだけ(校庭が)厳しくなっているか。第四小学校においても、低層の校舎をつくったために、校庭が一人あたりの面積からいえば比較的狭くなってきている」と答弁しました。
「教室不足」が深刻になる中、「教室不足」→「教室を校庭に確保」→「校庭狭く」→「校庭の狭さの解消」と、いったスパイラルへの対応が必要になっています。
※下記写真は第三小学校の「狭い校庭」及び「平屋建ての増築教室」(奥)
●教室を増築した「第三小学校」の校庭は「すし詰め」状態、手立てが必要
5月22日の市議会・文教子ども委員会で・・・
私は「第三小学校の保護者の方から『低学年の子どもが、≪休み時間に校庭で遊びたいが、校庭に児童があふれていて、ボールがぶつかったことなどもあり、怖くて遊べない≫と話している』との声が寄せられている」と指摘し、市の対応を求めました。
これ以外にも「運動会の時には、保護者の観客席は大変混雑し、座ることができない」「お弁当を食べる場所が確保できないので、自宅に帰って食べている」といった声も寄せられています。
私自身、実際に、学校公開の日に「第三小学校」を見学させていただきましたが、休み時間の校庭内は、さながら「すし詰め」「ごった返し」状態でした。
それもそのはず、もともと「第三小学校」は市内で三本の指に入る「マンモス校」でした。その学校で、さらに児童が増加したことにより「教室不足」が発生し、「平屋建て」の増築棟4教室を、校庭内に整備したのですから。
その結果、もともと校庭の面積が狭かったこともありますが、児童一人当たりの校地面積(校庭面積は不明なため「校地面積」)は14.53㎡で、市内で最下位/10校中(10校の平均面積は22.20㎡)になっています。(※下記資料参照)
今後、日立中央研究所西側500世帯マンションが建設される影響などを考えると、「第三小学校」については、「校庭」についても「教室」についても「学童保育所」についても、早急に何らかの手立てが必要になっているのではないでしょうか。
ちなみに、日立中央研究所西側500世帯マンションについては、直線距離で考えると「第九小学校」の方が近いのですが、熊野神社通りと交差する西武国分寺線の踏切が「危険」なため、「第三小学校」が通学「指定校」になっています。
しかも「指定校」以外に通学ができる「選択可能学校」についても「第九小学校」ではなく、マンションからかなり距離のある「第七小学校」となっており、児童の分散は難しい状況です。
※下記資料は「平成28年度・国分寺市の教育」P111、P112より(赤字・赤線は幸野が加筆)★クリックすると拡大
●「第四小学校」は市内最大の「マンモス校」、今後、教室の増築と、校庭の確保は避けられない
「第四小学校」については、市内で最も児童数が多い「マンモス校」であるのにもかかわらず、さらに児童数が増加しているため、「教室不足」への対応として、教室の増築は避けられない状況になっています。
しかも、もともと校庭の面積が狭いために、児童一人当たりの校地面積(校庭面積は不明なため「校地面積」)は15.82㎡で、市内で下から2番目/10校中(10校の平均面積は22.20㎡)になっています。(※上記資料参照)
また「第四小学校」は、障がい児とともに学ぶ「インクルージブ教育・特別支援教育」にも力を入れており、多くの障がい児も在籍しています。
障害者差別解消法などに照らすまでもなく、「教室」や「校庭」などの対応がことさら必要な施設となっており、こちらも早急な対応が不可欠です。
●市民・保護者参画で、市内全体の学校関連施設の整備計画をつくる必要性
これらのことを踏まえ、私は「校庭を増やすにしても、教室や学童保育所を増やすにしても、学校の近隣に敷地を確保しなければならない。今、市内の小・中学校の周囲を見渡すと、隣接するところに敷地が確保できそうな場所があるのではないか。宅地開発などが行われる前に計画的に対応する必要がある」と指摘しました。
教育長はこれらの問題について「まだ現段階で、公になっている計画は『公共施設の再配置計画』などしかない」と答弁しており、教育委員会として早急な対応が求められています。
大体、「第九小学校の教室」や「第十小学校の教室」の増築、「第七小学校敷地内の学童保育所」増築については、計画もつくっていなければ、市民や保護者の意見についても一切聞かないまま、場当たり的に事業がすすめられています。
これでは、事業が進められる際にも、事業が完了したのちも、市民や保護者の不安や不満が残ってしまう恐れがあります。
国分寺市で、育つ児童及び生徒、すべての子どもたちが、のびのびと遊び、集中して学習できる環境を整備しなければなりません。
そのためには、市民の皆さんや、保護者の皆さんと、ひざを突き合わせて、市内全体の学校関連施設の整備計画をつくる必要があります。
そしてその為の、財源を保障する責任は、我々政治家に課せられていると思います。
トップダウンで進められている「公共施設等総合管理計画」や「公共施設適正再配置計画」では対処できない市民的な計画こそ求められています。
ぜひ皆さんの、ご意見・お知恵をお寄せ下さい。
※過去の関連する「ここ幸!」記事は↓コチラ
学童保育・狭あい・4年生以上受け入れ: ここに幸あれ!国分寺市
第9小学校と第10小学校の教室増築について、決断の遅れによって、国から支給されるはずだった補助金の額は約4300万円に上ることが明らかに!
— 幸野おさむ (@osamukono0901) 2017年3月14日
第10小学校のPTAからは、毎年切実な要望が出されていたのにもかかわらず、放置してきた市の責任は重大!
要望は市長が就任した4年前から😱