前号【駐輪場政策の確立で「駅」や「公共施設」周辺におけるイライラを解消しよう②(12月21日本会議より)】では、主に「国分寺駅周辺」の駐輪場不足について記事にしました。
今号③では、国分寺市が「駅周辺」と同様に、重大な責任を負っている「公共施設」における駐輪場不足の問題について記したいと思います。
※下記写真は「本多公民館の駐輪場」
●「公共施設」なのにも関わらず、駐輪場が「ない」ところも・・
「公共施設」という観点で、まず問題にしなければならないのが「駐輪場が存在しない施設」のことです。
国分寺駅周辺の「Lホール」や、「本町・南町地域センター」「市民活動センター」、西国分寺駅前の「いずみホール」などには施設の駐輪場自体が存在していません。
これらの施設を利用する際、市は、バスや電車等の「公共交通機関を利用してほしい」と言います。しかしこれは至極当然のことですが、公共交通機関の利用は基本的に「有料(一部利用者を除き)」です。
また、自転車で訪れる際は、市から「駅周辺の有料駐輪場を利用してほしい」・・・と、直接言われはしませんが、駅周辺の駐輪場を利用する際も、当然「有料」になってしまいます。
これってどうなんでしょうか・・。
※下記写真は「Lホールでの催し・市主催の説明会の様子」
●公共施設の催しに参加するのに「有料前提」はおかしい
これらの公共施設では「市主催の講演会」や「市の説明会・懇談会」に加え、地域の「重要なイベント」などが数多く行われています。
その催しに参加する際に、市民であるのにもかかわらず、「公共交通機関の利用」で「有料」が前提になっていることや、「自転車で参加」しても「有料」になってしまう、というのは、いかがなものでしょうか。
つまり、これらの施設で行われている催しに、他の公共施設同様「無料」で参加したい場合には「徒歩」で参加するしかない、という状況なのです。
「公共施設」での催しなのですから、たとえ「公共交通機関の利用」で「有料」になることはやむを得ないにしても、「自転車で参加」する際には他の公共施設同様「無料」にすべきだと思います。
すなわち、可能な限り、「公共施設」独自の駐輪場を整備しておくのが基本だと思うのです。
しかしそれでも、その努力を行った結果として、「スペースが確保出来ない」「整備することが困難な理由がある」というのであれば、周辺の駐輪場を利用した際に「利用料金の減免」を行うなどの腹案を検討すべきだと思います。
それが本来あるべき「公共施設の姿」だと思います。
※下記写真は「ひかりプラザの駐輪場」
●「公共施設」の駐輪場・駐車場は多少の余裕をもたせて
また「各公民館」や「各地域センター」「複合施設・各プラザ」など、市民活動が盛んに行われている「主要な公共施設」については、少し大きなイベントがある際には、必ずと言っていいほど駐輪場は「溢れかえって」しまっています。
それもそのはず、国分寺市の「人口は毎年増加」しているのにもかかわらず、「公共施設はほとんど増えていない」上に、市自身が「利用者を増加させる」という基本政策をとっているジレンマに陥っているからです。
この状況を解消するためには、まず各施設の自転車や自動車利用状況を正確に調査し、その調査結果をもとに、多少の余裕(7割〜8割の利用状況がベスト)をもたせた駐輪場や駐車場を整備すべきだと思います。
一方で「本多、もとまち、恋ヶ窪、光、の各公民館・図書館」や「いずみプラザ・障害者センター」「福祉センター」「ひかりプラザ・スポーツセンター」など、私が把握しているだけでもリミットオーバー(駐輪する際に苦労する状態)がハッキリしている公共施設については、先行して駐輪場を「増設・整備」することも実施すべきです。
※下記写真は「いずみプラザの駐輪場」
このように、国分寺市内の「駅」や「公共施設」における駐輪場の整備は非常に遅れています。
にもかかわらず、今回策定中の「交通安全計画」では、市民の責務は強調されている一方で、国分寺市が果たすべき責任の記載は弱くなっています。
「駐輪場政策」を抜本的に強化して、国分寺市の責任をきちんと果たすべきだと思います。
市民にとって待望の計画である「交通安全計画」をきっかけにして、市内の道路環境や交通環境、自転車環境の改善を進めていくことが出来るか、大事な局面です。
パブリックコメントの締め切り日まで残りわずかです。
悔いのないように意見を伝えましょう!
合わせて、障害者や足の不自由な方等の利用に不可欠である「駐車場」が存在しないところ(駅周辺の公共施設)や、「満車」が常態化しているところ(市民プール、スポーツセンター、ひかりプラザ、いずみプラザ等)を改善する道筋も示してほしいと願っています。
公共性かビジネスか 楽に稼げぬ自転車シェアの葛藤:日本経済新聞 https://t.co/pDQtqWInj1
— 幸野おさむ (@osamukono0901) 2017年12月5日
「民間任せ」で成り立つ問題ではないと思う。
しかも、まずは「駐輪場の整備」が最優先。
駐輪場さえも「民間任せ」では、自転車利用者は浮かばれない!
12月9日午前、「国分寺市交通安全計画(案)」説明会に出席。
— 幸野おさむ (@osamukono0901) 2017年12月9日
私は「国分寺市の状況を考えると、具体的な『道路整備計画』や『自転車推進計画』が必要」「公民館や地域センター、いずみプラザ、市民プール等、公共施設の駐輪場や駐車場整備を明記すべき」と発言。
「課題と認識している」との回答🧐 pic.twitter.com/wVLUXB5Nsq