前号で書いたように、「第三小学校と第四小学校の校庭面積の狭さ」は危機的状況である事がご理解いただけたと思います。
そんな中で、今年に入り、第三小学校の周辺で大きな出来事が生じています。
●第三小学校西側の「農地半分」について、保育園に転用される衝撃
今年に入り、第三小学校西側の「農地半分」について、保育園設置に転用されることが決まり、すでに工事が着工されています。(※下記写真参照)
※下記写真は「第三小学校西側の農地西側での保育園工事現場」
現在の待機児童の状況を考えれば、保育園の整備は不可欠でありますが、設置場所については、周辺の環境や周囲の公共施設の状況等、慎重に検討されなければならないと思います。
救いだったのは、保育園が整備される場所は、第三小学校と隣接していない「農地の西側」であるということです。
第三小学校に隣接する「農地東側」については、開発されずに農地として残ったのです。
しかし、この第三小学校に隣接する「農地東側」についても、いつ開発されてもおかしくない土地であることは間違いありません。
つまり、所有者の意向次第で、「農地西側」に保育園が整備されているように、「農地東側」についてもマンションや、その他の建物等が立ち並ぶ可能性が生まれていることは紛れもない事実なのです。
●土地所有者の意向を早急に確認すべき
こうした状況を踏まえ、私は一般質問で、
幸野「第三小学校西側の土地所有者の意向を早急に確認するべきと考えるが」と質問。
教育部長「現状は生産緑地として管理されているところ。私どもも、直ちにどうするといった計画を持っているわけではない。ご指摘いただいた意見を受け止めながら、情報収集に努め、関係各課との情報を共有しながら、慎重に進めさせていただきたい」と答弁しました。
「慎重に進める」事を否定するつもりはありませんが、土地所有者の意向を確認すること程度は、「小学校設置基準(省令)」の「校庭面積の水準向上に向けた努力義務」(前号参照)として早急に取り組まなければならないことではないでしょうか。
●敷地が確保できれば、様々な課題を解決する検討可能
その上で、もし敷地を確保することが出来る事になれば、学校施設だけに留まらない様々な課題を解決できる可能性が出てきます。
一例として、その確保できた敷地に①「学校プール」と「学童保育所」、場合によっては「平屋建ての教室棟」等、現在「校庭面積」を圧迫している施設を全て「複合化」して「合築」させることにより、相当規模の「校庭面積」を確保することができるのではないでしょうか。(※下記写真参照)
※下記写真は「第三小学校上空からの写真(70周年記念誌)」より
また②「合築」する「学校プール」は「屋内プール化」することにより、「学校プール」で使用しない時間については、現在不足している「市民プール(第2)」として活用できる政策につながるのではないでしょうか。(※下記資料参照)
※下記資料は幸野作成資料「『第三小学校校庭拡張』及び『不足するスポーツ施設マネジメント案』一例」より
③「学童保育所」についても、「狭あい状況」を一気に改善させて、「四年生以上の受け入れ」を実現させることができる可能性が生まれます。
そして④「校庭面積」が拡張された際には、「休み時間」に広々と様々な遊びの可能性が広がるとともに、「サッカー」や「野球」等のスポーツ競技の活用幅も拡がる可能性が出てくるのではないでしょうか。
第三小学校の課題を解決し、魅力ある学校・地域づくりに向けて、頑張っていきたいと思います。
ぜひ皆さんのご意見をお寄せいただけますようよろしくお願いいたします。
(つづく)